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静かなる辺境の地より―語り手と夢想家のアフリカ【通常予約】*本書のみ
¥2,860
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静かなる辺境の地より―語り手と夢想家のアフリカ【活動支援付き】(*出版、発信活動に役立たせていただきます)
¥3,860
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肌の色での分断に抗う言葉から、人間そのものの宿業と向き合う言葉へ。
大地に息づく悠久の歴史から、大陸と人類の未来を夢みる言葉へ。
アフリカ文学に独自の地平を拓いた作家が現代に遺した、生と思索の遍歴記。
アパルトヘイト下の南アフリカに生まれ、ジャーナリストを経てボツワナへ亡命した作家ベッシー・ヘッド。自伝的文章、エッセイ、手紙、文学や社会についての考察など、1962年から1985年にかけて書かれた多彩な文章を収めた散文集。
南アフリカで経験した人種差別と抑圧、ボツワナでの暮らし。二つの異なる世界を生きたヘッドは、南部アフリカの歴史や植民地主義、文化や宗教、権力と悪、分断、人間のあり方を見つめ、問い続けていく。
「人々を、生きた現実の存在にする。彼らの肌の色のためではなく、人間として重要だから愛されるように。」
■目次
【第1部 南アフリカ:始まり(1937~1964)】
静かなる辺境地からの覚書
さあ、お話をはじめましょう……
言い表せない罪
優しい人々
南アフリカからの手紙
グラディス・ムグジャンジュ:奔放なる無垢の人
スノーボール:ある物語
「ブータL」の孤立
【第2部 ボツワナ:亡命(1964~1979)】
スケッチ
アフリカの村、セロウェのために
アメリカから来た女
チブク・ビールと独立
村の人々
年老いた女
エッセイ
神と虐げられた者
アフリカの宗教
束縛は破られたが、ボツワナの女性たちは今なお愛されていない
マケバの音楽
小説についての覚書
小説執筆についての覚書
南部アフリカにおける文学を形作る社会的・政治的圧力
雨雲についての覚え書き
【第3部 南部アフリカとその先:回想(1979~1986)】
静かなる辺境地からの覚え書き・II
ソル・プラーイキ著『南アフリカにおける原住民の生活』への序文
ヨーロッパの古い鉄の調理鍋
歴史的連続性とルーツを求めて
エレン・クズワヨ著『わたしを女と呼んで』への序文
アイオワでのささやかな楽しい思い出
南部アフリカから書くこと
あるアフリカの物語──エピローグ
「どういうわけか、偶然にわたしはこの小さな村に逃れ、しばらく留まった。これまでずっと、粉々に砕けた小さなかけらのように生きてきた。どういうわけか、ここでは、その砕けたかけらたちが縒り合わさり始めた。ここでの生には、織りなされていくような、ひとつになっていくような感覚がある。わたしが愛したものたちが、布きれのようにわたしの中で縒り合わさっていく……」
■ベッシー・ヘッド (ベッシー ヘッド) (著)
1937年、南アフリカ・ナタール州ピーターマリッツブルグの精神病院で生を享ける。アパルトヘイト法の下、異人種間の結婚・性的関係が違法だった中、白人の母親と黒人とされる父親(不明)のあいだに生まれたが、預け入れられていた英国系ミッションスクールで初めて出生の秘密を知らされる。
その後、教師の職を経てジャーナリストとなりハロルド・ヘッドと結婚するが離婚。アパルトヘイト下で政治活動に関わっていたためパスポート取得が許可されず、26歳で幼い子供を連れ出国許可証のみで隣国ボツワナに亡命。
以後、22年間で孤独な暮らしと貧困の中、精神疾患を経験するが、やがて作家として名を知られるようになる。三編の主な長編小説と、その他短編小説、エッセイ等を出版し、世界各地の文学イベントや大学で登壇するなど活躍を見せるも、1986年肝炎を患い48歳で南アフリカに戻ることのないままセロウェにて急逝する。
■横山仁美 (ヨコヤマ ヒトミ) (訳)
1976年生まれ。大学学部生時代に偶然選択したアフリカ研究のゼミがきっかけでアフリカ地域研究を始め、南アフリカとボツワナの作家ベッシー・ヘッドを知り、以後彼女の小説の翻訳をライフワークとする。1998年にボツワナにてベッシー・ヘッドのアーカイブ調査を実施。2001年英国エディンバラ大学アフリカ研究センター修士課程修了。2005年~ 2007年、外務省専門調査員として在ジンバブエ日本大使館に勤務。JICA( 独立行政法人国際協力機構)、JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ))を経て開発コンサルティング企業に勤務し、アフリカ地域を中心にODA( 政府開発援助)プロジェクトに携わる。
2023年、雨雲出版を設立。訳書に『雨雲の集まるとき』(2025年)